※ 2024/06/23 追記
この記事で紹介しているのはv8系までの内容です。
最新リリースのv9系からは大きく異なっているので参考にならないと思います。
コマンドランチャーは一度使うともうやめられない快適さです。
僕は以前「bluewind」というコマンドランチャーを使っていました。bluewindの更新は2003年で止まっておりさすがに古く今後更新の見込みがないことから、使用感の近い「Executor」に乗り換えました。しかしそちらも更新されていないので昨年「Wox」に乗り換えましたが、Woxも動作がイマイチ不安定なことがあり、設定しても反映されないことがたびたびありました。
そこであらためてコマンドランチャー探しの旅に出て出会ったのが「ueli」です。
WindowsおよびmacOSに対応した、TypeScriptで書かれたフリーソフトウェアです。
機能
画像は公式のGitHubより引用しています。
アプリケーション実行
実行ファイルやショートカットを実行します。検索対象のディレクトリを指定することができます。
ブラウザブックマーク検索
対応ブラウザは以下のとおり。Firefoxがないですね。 8.12.0でFirefox対応したみたいです。
- Google Chrome
- Brave
- Vivaldi
- SideKick
- Microsoft Edge
- Firefox
電卓
カラーコード変換
コマンドライン実行
Windowsの場合、以下の選択肢がありました。
- コマンドプロンプト
- PowerShell
- PowerShell Core
- WSL
- PowerShell in Windows Terminal
コントロールパネルのショートカット(Windowsのみ)
通貨換算
https://exchangeratesapi.io/ を利用して通貨を換算します。
辞書
非公式のGoogle Dictionary API ( https://googledictionaryapi.eu-gb.mybluemix.net/ ) を使って辞書引きができます。日本語は検索できませんでした。
メール
Everything連携(Windowsのみ)
高速なファイル検索ソフト「Everything」で検索できます。利用するにはEverything本体とコマンドライン版を配置、指定する必要があります。
- こちらからダウンロード https://www.voidtools.com/downloads.
- 設定から
es.exe
のパスを指定
mdfind連携(macOSのみ)
ファイルブラウザ
絶対パスを指定してファイルを開くことができます。
OSコマンド実行
再起動やシャットダウンの実行など。
OS設定
独自ショートカット
ファイルやディレクトリ、URLなどにキーワードを設定して登録できます。
簡易フォルダ検索
フォルダやファイルの検索。
翻訳
Lingueeの非公式APIを使用した翻訳で、動作が不安定なことがあるようです。ちなみに対応言語は「英語」、「ドイツ語」、「スペイン語」、「フランス語」、「ポルトガル語」、「ロシア語」で、現時点では日本語には対応していません。
UWPアプリ実行(Windowsのみ)
URLを開く
ウェブ検索
検索エンジンを登録して、指定した検索エンジンで検索ができます。
ワークフロー
一度に複数の項目を実行できます。
キーボードショートカット
ショートカットキー | 内容 |
---|---|
Enter | 選択した検索結果を実行 |
Shift + Enter | 選択したプログラムを管理者として実行(Windowsのみ) |
Tab | ファイルパスを補完 |
Ctrl + o | 選択したプログラムまたはファイルの場所を開く(Windows) |
Cmd + o | 選択したプログラムまたはファイルの場所を開く(macOS) |
↑ Ctrl or Cmd + p | 上にスクロール |
↓ Ctrl or Cmd + n | 下にスクロール |
Ctrl + i | 設定を開く(Windows) |
Cmd + , | 設定を開く(macOS) |
Shift + ↑ | 入力履歴を閲覧 |
Shift + ↓ | 入力履歴を閲覧 |
Ctrl + l | 入力にカーソルを移動 |
設定
各項目はこんな感じ。プラグインの設定は割愛しますが、そんなに難しいことはないと思います。
最近の更新で日本語にも対応しましたね!
見た目
- User input height (in pixels) 入力ボックスの高さ
- User input border radius 入力ボックスの四隅の丸み
- User input bottom margin (in pixels) 入力ボックス下の余白
- Show search icon in search field 入力ボックス左の虫眼鏡アイコン
- Search result height (in pixels) 検索結果の高さ
- Max search results per page 1ページあたりの表示件数
- Search results border radius 検索結果の四隅の丸み
- Scrollbar border radius スクロールバーの丸み
- Show description on all search results すべての検索結果に説明を表示
- Show search result numbers 検索結果に番号を振る
- Window width (in pixels) ウィンドウ幅
- Smooth scrolling スムーススクロール
- Allow transparent background (Restart required) ウィンドウの透過(再起動が必要)
- Font family フォントの指定
テーマ
全般設定
- 言語は「英語」、「ドイツ語」、「ポルトガル語」、「ロシア語」、「チェコ語」、「トルコ語」、「スペイン語」、「中国語」、「韓国語」、「日本語」です。祝! 日本語対応!
- Autostart app on system startup スタートアップの設定
- Show tray icon トレイアイコン
- Clear caches on quit 終了時にキャッシュをクリア
- Hot Key ホットキーの設定
- Rescan interval (in seconds) 再スキャンの間隔
- Allow window move ウィンドウの移動を許可するか
- Always show on primary display 常にプライマリディスプレイに表示
- Log execution ログの実行
- Persistent user input 前回の入力を残すか
- Hide window after execution 実行後にウィンドウを隠す
- Hide window when focus is lost フォーカスを失ったらウィンドウを隠す
- Decimal separator 10進数の桁区切り記号
検索設定
Fuzzynessはキーワードの曖昧さの許容レベルです。
0.5だと少し使いづらかったので、0.2にしたらちょうど使いやすくなりました。
使用感とまとめ
ざっとですが機能の紹介をしました。
実際に使ってみるとAlfredにかなり近く、今までのコマンドランチャーから問題なく移行できました。というかこれが一番使いやすい! 機能も不足がなく、安定して動作します。なによりモダンなソフトであり、更新が頻繁にあることも高評価です。
Windowsのコマンドランチャーとして新しい標準になりそうな予感がします。同様のソフトに「Keypirinha」もありますが、気になる方はそちらとも比較してみてください。
コメント