Chromiumベースのブラウザが多く存在する中、シンプルさとGoogleによる情報収集などのコードをオミットしたブラウザとして一定のシェアを誇る「SRWare Iron」があります。
Googleは2021年3月にサードパーティ製ブラウザにおける同期機能に制限をかけました。
記事によると、監査を行ったところ特定のサードパーティ製ブラウザが「Sync」や「Click to Call」といったGoogle Chrome以外の使用を意図していない機能(プライベートAPI)を呼び出していることが明らかになったため、アクセスを制限するとのことでした。
そのため、VivaldiやEdgeなど独自のシステムを使って同期しているブラウザには影響ありませんが、その他の大部分のブラウザは同期ができなくなりました。SRWare Ironもそのうちのひとつです。
しかしフォーラムを見ていたところ、同期を有効にできる手段を見つけましたので紹介します。
- Go to here with your Google Account
- Join the group
- You can use sync
とのことで、こちらのグループに同期したいGoogleアカウントで参加することで、Ironの同期をすることが可能になります。ちなみに参加しても「このコンテンツにアクセスする権限がありません」となりますが、正常です。
Kinzaなどは同期機能自体を除去したようですが、Kinzaは同期が使えなくなったため開発すら終了になってしまいましたが、SRWare Ironにかぎって言えばとりあえず同期を使い続けることが可能なようです。しかしいつまた使えなくなるか微妙なところではあります。
追記 2021/11/08
上記グループへの参加自体は「Google グループ」という機能を使ったメーリングリストのようなものなので、あくまで登録時に設定した表示名(いつでも変更可)が公開情報として設定されている程度と認識しています。
が、じゃあなんでグループ参加したら同期できるようになるの?という問いには、フォーラムで紹介されていたから……と答えるしかありません。
同期についてはあくまでGoogleのサーバにて行っていることだと思いますので、あとは開発元のSRWareやGoogleを信頼していただく必要はあります。
僕もこの方法で同期してますが、この記事で紹介した方法はあくまで自己責任でご使用ください。
上記スレッドにはこのようにコメントされています。
The sync process is not more or less safe than before. No servers were changed. Joining the group is just an authorization of the mail address.
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