どんな記事?
あまり活用されていないことが多い「ショートカット」アプリ。実はすごく便利なんです!
この記事では「ショートカット」の機能である「オートメーション」を使って、iPhoneのバッテリー残量が指定した領域になった際に、Discordに通知するオートメーションを作成し紹介します。Webhookを叩くだけなので、Slackや他のサービスでももちろん使えます。
背景
複数のガジェットを渡り歩いて使用していると、どうしても管理が面倒になるバッテリーの残量。いつの間にか残量が低下していて使いたいときに困る、でも充電しっぱなしにもしたくない……。
そこでオートメーションを使い、Discordなどに通知を出してすべてのデバイスやPCで確認できるレシピを作成してみました。
オートメーションの作成
標準アプリの「ショートカット」を利用します。
まずは起動したら下タブのオートメーションを選択。
プラスアイコンを押して個人用オートメーションを作成。
トリガーを選択する画面になるので、下までスクロールして「バッテリー残量」を選択。
スライダーで通知したいバッテリー残量を設定し、「◯%より下」を選択して次へ。ちなみに「◯%と等しい」で100%にすると充電完了通知が出せます。
「アクションを追加」をタップし、検索に「URLの内容を取得」と入力すると出てくるのでタップ。
URLの欄にDiscordで発行したWebhookのURLを設定し、「表示を増やす」をタップして「方法」を「POST」に。
「新規フィールドを追加」 → 「テキスト」で以下の項目をそれぞれ作成。
- avatar_url(省略可) Botのアイコン。サーバにアップしてあるアイコンを設定しました。
- username(省略可) Botの名前。デバイス名であるiPhone SEを設定しました。
- content 本文。通知したいテキストを設定します。
実行結果
こんな感じで通知されます。 もちろんDiscordをインストールしてあるデバイスならなんでも受け取れるので、Androidをメイン端末にしていてもiPhoneのバッテリー残量通知が届きます。
他にもあるぞ! トリガー紹介
- 時刻
- 日の出(4時間前~4時間後)、日の入り(4時間前~4時間後)
- 時刻
- 繰り返しの設定
- アラーム
- スヌーズ、停止
- アラームの任意、起床時刻、既存からの選択
- 睡眠
- 就寝準備開始、就寝時刻開始、起床
- 到着
- 場所を住所から設定
- 任意の時刻、時間範囲の設定
- 出発
- 場所を住所から設定
- 任意の時刻、時間範囲の設定
- 通勤/通学する前
- 出勤時、帰宅時
- 予想時刻、5分~1時間前の設定
- CarPlay
- 接続、解除
- メール
- 差出人、件名、アカウント、宛先
- メッセージ
- 差出人、メッセージ内容
- Apple Watchワークアウト
- ワークアウトの種類、開始、終了
- Wi-Fi
- SSID
- Bluetooth
- 接続先デバイス
- NFC
- NFCタグ
- App
- 任意のアプリを開いている、閉じている
- 機内モード
- 機内モードのON時、OFF時
- おやすみモード
- おやすみモードのON時、OFF時
- 低電力モード
- 低電力モードのON時、OFF時
- バッテリー残量
- バッテリー残量範囲(5%刻み)
- 等しい、以上、以下
- 充電器
- 接続されている、接続解除されている
まとめ
オートメーションのトリガー設定次第で、様々なタイミングでWebhookを叩くことができます。かなり便利なのでぜひいろいろと試してみてください。
またHTTPリクエストができるということは、無数にあるウェブサービスのAPIをコールできるということでもあります。単体アプリではできないような高度なこともできて楽しいです。
もちろんアクションもここには載せきれないほど多彩なので、いいショートカットやオートメーションがあったら教えてくださいね!
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